ページビューの合計

2011年6月13日月曜日

ルネッサンスからダウンフォールへ・・・・

4年前、世界的な原子力発電所の建設推進が取れ立たされ

原子力ルネッサンスなんて言葉が飛び交いました。

当然その業界のはしくれである私どもも、いい傾向だなぁと思っていました。

しかし、年々減りつつある技術者に若手の養成や採用強化などが

計画されていました。かなり採用された会社も周りにはあります。

国内だけでも、敦賀3号機(日本原電)、上関(中国電力)、東通(東京電力)・・・

「人が足りない」が合言葉のようでもありました。

あれからたった4年

東日本大震災の影響で、福島第1原発が大惨事になり

今や世界中から「脱原発」の大合唱が巻き起こっています。

高度成長期という右肩上がりの時代を支えた、原子力発電所は

まるで汚物のような扱いをうけています。。

フクシマがもたらした影響を軽く見るつもりは毛頭ありません。

30年にわたり厳しい放射線管理の元で仕事をしてきた私からすれば

厚労省や文科省の対応が奇異に見えるほどです。

若い頃(大昔ですけど)高線量エリアで仕事をする必要があった時には

1枚16kgの鉛のチョッキを2枚着せられ仕事をしたことがあります。

結局、作業性が悪く被ばく低減効果が薄いということで廃止されましたけどね。

それでも特殊な条件(2種管理など)以外の仕事は、1日1mSv厳守でした。

アラームメーターも0.8mSv設定で厳重管理でしたしね。

手の遅い職人は、現場には間に合わないという時代です。

今はそんな作業をすること自体が問題視されます。


福島1号と同じBWRマークⅠが敦賀にもあります。

数十年前に「ギロチン破断」で有名になった

SCC対策(応力腐食割れ)工事で、数か月仕事をする機会がありました。

今回の事故で壊れたの壊れていないのと問題になった

原子炉水位計とRPVフランジリークの配管工事を施工しました。

その時の印象は、「格納容器内、超狭い!!」でしたね。


耐震補強をする術が無いほどの狭さです。

スイスでは、マークⅠの対策として建屋の二重化などを施したそうです。

それでも全炉廃炉なんだそうです。

現在この敦賀1号機は、1年間の耐震補強工事のために停止しています。

私の会社もこの仕事に参加しています。

いつ「作業中止」という判断が出るか、判りませんけど・・・


相変わらず大阪の知事さんは言いたいことを発信しています。

関西の電力を担う、福井県は電力兵糧攻めを決め込んでいるようです。

運転中の発電所は止めないが一度止めた発電所は起動させない。

現在稼働している原子力発電所は、11基中7基で総出力659.6万Kw/h

これが7月には2基止まり454.6万Kw/hになり、12月には204.5万Kw/hになります。

そして来年の5月には全ての原子力発電所が停止します。。。

今年の夏を15%の節電で乗り越えたとしても、来年の夏は・・・・(・_・;)


国として太陽光発電を推進されるそうですけど間に合うんでしょうか??



堺に一部完成稼働している太陽光発電所

現在の出力は0.3万Kw/h

全て完成すると1万Kw/hだそうです・・・・・・・

2 件のコメント:

  1. こんばんわ。

    1バレルが60ドル超えたら
    原子力の方が遙かに有利です。

    中国が30基
    インドが30基
    ロシアが30基
    アメリカが30基
    原発120基以上の受注がありました。
    1基が6000億円です。

    原発が供給出来る会社は世界でたった4社で
    フランスのアレバと
    日本の日立・東芝・MHIです。

    原子力発電は
    世界経済と日本経済の発展に欠かせない
    命綱でした。

    どうする日本?
    どうする世界?
    ですね。

    返信削除
  2. こんばんわ。

    発展途上国には、欠かせないアイテムだと思います。
    日本人は、へんてこなもので40年間も原発と
    暮らしてきたのに、いざ事故があるとこんなものは
    いらないと・・・・

    昔から危ない道具だという認識が無かったんですね。

    常に怖いものだという思いで仕事をしてきましたから
    いまさら何ですけどね・・・・

    自然エネルギー推進して、温暖化対策に払うお金も無く
    ただただ破滅への道を選ぶのか不安です。

    その節はアジアへ脱出いたします♪

    返信削除