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2011年6月8日水曜日

安全神話なるもの・・・

昨夜のニュースで、大阪~東京を1時間で結ぶリニアモーターカー計画を見ました。

500km/hでかっ飛ばす、超高速列車ですね。びっくりです。。


原子力発電所の安全神話が崩れたなどと報道されています。

私は30年原子力で働いていて、安全だなどと思ったことはありません。

常に危険と背中合わせで働いてきたと自覚しています。。


5重の安全設備などと言われてきましたが、2800℃の高温の前では

何のハードルにもなりません。


ペレット、原子炉圧力容器、格納容器、コンクリートの原子炉建屋・・・

冷却水があればこその5重の障壁ですね。


過酷な状況の想定を怠ってきたことは、原子力委員長の発言で確認されました。

私も簡単な設計などは行うのですが、解析する段階で

建物や既設設備との定着部がカギとなります。

この既設の構造物・・・・基本的に「」であることを前提とします。


数年来、地震対策として耐震構造や応力の見直しが数回なされています。

国や県が本当に地震や津波に耐えうる指針を設けるならば

検証も電力会社やプラントメーカーに任せず、第3者機関として行うべきですね。


その結果が、耐震不十分として廃炉に向かうとしても仕方がないかなと思います。

電力会社は、あくまでも民間企業です。

設備稼働率を上げるためや安全率向上のための投資を行っています。

それでも費用対効果を考えた上での選択や優先順序がありますからね。


私が入社したころは、原子力の寿命は30年だと教わりました。

PWR(加圧水型軽水炉)の弱点は昔からS/G(蒸気発生器)だと言われています。

で、30年近くなった時に、このS/Gを交換しました。

蒸気発生器の中のU字型のチューブ(熱伝導管)が減肉し破断する可能性が

出てくると、その管の入り口に栓をします。

栓の数が増えると、熱交換率が悪くなるわけですから出力にも影響が出ます。


今大きな対策として、全交流電源喪失事故が想定されています。

これなんかは、はっきり言ってキリが無いと思いますね。

福島では非常用ディーゼル発電機が津波により損傷停止しましたが

予備の予備の予備の・・・・と続いて行きますからねぇ・・・


地震に関して言えば、震度6辺りから始まり8、9、10・・・・・・と

直下で来ないなんて誰も断言が出来ません。


LOCA(一次冷却材喪失事故)を想定して、主要機器の電気回路は水没しても

耐えれるような仕様になっています。


格納容器の下部が水没しても、ポンプを使って再注水に使えるような工事も完了しました。

もはやこれ以上耐震性を向上させることは、物理的に不可能かと思います。


今回の福島で大きな問題になってしまったのは、水素爆発による建屋の破損と

冷却機能の喪失、燃料ピットの構造・冷却機能の脆弱さです。

どれも放射性物質の閉じ込めに失敗したわけです。


形あるものはいつかは壊れる・・・・

壊れても放射能を撒き散らさない対策・・・・・

残念ながら、ちょっと考え付きません。









2 件のコメント:

  1. こんばんわ。

    放射能を封じ込める
    巨大なドームを作って囲っておけば
    ここまで広範囲に広がる
    ことはなかったと思います。

    原発ってクリーンエネルギーで
    ウランは石油より埋蔵量が多いので
    今回の事故の人類に与える影響は
    あらゆる意味で
    計り知れないと思います。

    放射能の安全対策の確保
    誰かが考案するでしょうが
    日本人であって欲しいです。

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  2. おはようございます。

    人類では制御しきれない力を商いベースで触らせることが
    そもそも間違いだと思います。

    原子力は、自衛隊並みの国家予算を持って国が管理する。
    今後はそうあってほしいものです。

    商売ベースですから、古ぼけた壊れかけの原発まで延命しようと
    します。

    120万KWクラスに絞り込み、低出力は廃炉。
    維持管理費は、そこに集中する。

    自然エネルギーは否定しませんが、未来にわたり安定供給出来る
    発電システムは他にないと思います。

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